構造

基本構造


溶接閉鎖型せん断補強筋
建物を支える鉄筋コンクリート柱の帯筋には、あらかじめ工場で端部どうしが溶接された「溶接閉鎖型せん断補強筋」を一部に採用しました。継ぎ目がなく強度が均一で、地震で生じる押し潰そうとする大きな力に対して柱の抵抗力を高めます。

抗基礎
杭の先端を支持基盤となる強固な地層まで届かせる杭基礎構造を採用。杭と建物基礎を一体にして、強固な地層によって確実に支持するため、入念に周辺状況も含めた敷地調査と地盤調査を実施しています。

ダブル配筋
鉄筋を格子状に組み上げる工程で、鉄筋を二重に組むダブル配筋を採用。シングル配筋と比べて高い強度を実現しています。

二重天井
コンクリートスラブと天井の間に空間を設けた二重天井を採用。将来的なメンテナンス性を考慮しました。

遮音性能


戸境壁
戸境壁厚は約220mm以上の厚さを確保。通常の生活音が隣戸に伝わるのを軽減し、プライバシーに配慮しています。

間仕切り壁
居室同士及び居室と水廻りが隣接する壁にはプラスター(石膏)ボードを二重貼りにし、うち1枚を天井コンクリートスラブいっぱいまで貼ることにより、遮音性を高めています。
*リビング・ダイニングに隣接する和室の壁は除く。

床スラブ厚・フローリング
床スラブ厚は約210mm~約240mmに設定(最下層を除く)。上下階への生活音の伝わりに配慮しています。また、フローリングはメーカー表示LL-40等級の製品を採用し、プライバシーに配慮しています。

防音シャッシュ
サッシュは、JISで「外部の騒音を30デシベル程度抑えてくれる」と定義された遮音等級T-2のものを採用しています。(一部除く)

コンセントボックスの設置
戸境壁にコンセントボックスを設置すると戸境壁の遮音性能に影響を及ぼすため、戸境壁にコンセントボックスを直接打ち込まないなど、設計段階から細やかな配慮を施しています。

排水管
専有部の排水竪管には、耐久性と遮音性に優れた鋳鉄管(キッチン単独系統を除く)を使用。また、排水系統にも配慮し、最下階の住戸は上の階から排水圧力に影響を受けないよう、単独配水系統としています。さらに各階において系統が合流する部分は、単管式通気継手で接続。内部の羽根によって水が回転し、スムーズかつ静かに流れるように配慮しています。

断熱性能


断熱構造
屋上や壁、最下階の床裏に断熱材を入れ、建物全体を包みこみました。外気や日射の影響を軽減し、より少ない冷暖房エネルギーで、夏は涼しく冬は暖か。結露も発生しにくい、快適な住環境を実現します。

複層ガラス
開口部の全てのサッシには複層ガラスを使用。2枚のガラスの間に空気の層を設けることで断熱性に優れた効果を発揮します。

健康・快適性能


フルフラット設計
つまずきや転倒等の室内事故の原因となる床段差。そこで、段差のつきやすい水廻りの床スラブを下げ、配管スペースを確保。リビング・ダイニング、洋室、廊下、キッチン、洗面室、トイレまで、段差のないフルフラットフロアを実現しました。

低ホルムアルデヒド仕様
ホルムアルデヒドが引き起こすアレルギーの発生を抑えるために、壁クロス等にはノンホルマリンの接着剤を使用しています。また、フルーリング材やクロスには、JAS・JIS規格中最もホルムアルデヒドの放散量の少ない最高等級を取得した材料を使用しています。

24時間換気システム
気密性の高いマンション内では、冷暖房効果が高い分、換気に配慮が必要です。そこで一定の割合で外気を取り込み住戸内のくうきを快適に保つため、24時間換気システムを採用しています。